TETSUYA KUSU Photography

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未知の国、ルワンダとの出会い

IMG_5703.jpg


セブにて取材中、一本の国際電話がかかってきた。タイ政府観光庁のSさんからだ。

「くすさん、ルワンダに取材に行きませんか?」
「えっ!?ル、ルワンダ!?それってアフリカ、ですよね?」
「そうです。アフリカの小国」

学生時代からウロウロと旅をし始め、けっこうな数の国々を巡ってはきたが、アフリカには
一度も足を踏み入れたことがなかった。
果たして安全なのか?何を撮りに?それ以前にタイ政府観光庁からなぜにルワンダ!?う~ん。。。

「ハイ、行きます」

考えることはたくさんあったが反射的に二つ返事でお受けした。
伝えられた日程では初めて行く所としてはタイトだと感じたが、丁度その期間は自由に時間が使えた。
なにより新しい出会いが待っている予感に胸躍った。
これまた短かったけれども同行した皆で楽しく過ごしたセブから帰国後、すぐさま渡航準備。

ルワンダ大使館は意外に我が家の近くにあって、例によってチャリンコにて赴く。
自由が丘、瀟洒な豪邸が立ち並ぶ、当初思い描いていた「ルワンダ」という語感にふさわしくない
場所にそれはあった。

同行して頂くルワンダ政府観光庁のO氏と会い、ショートミーティング。
資料を頂きはしたが、バタバタとしていてほとんどといってよいほど予備知識の無いまま出発。
成田で落ち合い、道中に色々とお話をしていただき、ようやくルワンダの現状や今回の目的が
自分の中で消化でき始めた。
今回撮影した多くの写真などはメディアでの露出を控えているため割愛するが、現状を少しでも多くの方に
知ってもらえることを願い、ブログには大まかな部分だけでも先駆けて記しておきたい。

まずルワンダでは今からわずか14年前にジェノサイド(一般には計画的大虐殺の意)が起こり、
100日間のうちに100万人もの人々が虐殺される惨事が発生し、世界最悪の治安にまで陥った国だということ。
その後、国民は自分たちが犯した過ちを反省材料に国政を建て直し、現在ではアフリカでも随一の
安全な国へと発展を遂げていること。
四国の1.5倍ほどの大きさの緑に恵まれた国土の中に、アフリカで見ることが出来る自然環境のほとんどが
詰まっており、環境保全も高いレベルで行われているということ。
アートやダンス、さらにコーヒー豆や紅茶葉が世界的にも高い評価を受けているということ。
そして欧米では認知され始めて多数のツーリストがいるが、日本ではたとえ国の存在を知っていたとしても
危険地域という誤解が解けず、ましてやツーリズムの視点では一般的にはほとんど語られていないこと。。。

そこで今回の目的は日本での正しいプロモーションを行う一環として、ツーリストが世界でもっとも簡単に
野生のマウンテンゴリラに遭遇することが出来るゴリラウォッチングツアーと、
そこで生まれたゴリラの子供たちに名前をつける、ゴリラネーミングセレモニーを主に取材し、
それ以外の時間は可能な限り国内を回って、様々な様子を撮影することであった。

結果、思ったとおりのハードな日々には違いなかったし、普段以上にイレギュラーなことも多かったが、
はじめにインプットされた情報はほぼ間違いなく、常識の範囲内で夜に出歩いても基本的には問題ないという
アフリカの中でも稀有な国であり、国情を図る一つの目安でもある道路も素晴らしく整備が行き届いている。
動植物は多数見ることができ、初アフリカの僕にも優しい充実した旅だった。

印象に残っていることはたくさんあるが、特に標高3540mの霧の中にひっそりと生活をする
野生のマウンテンゴリラは神秘的ですらあった。
一気に高所に上ったため高山病の症状で頭が朦朧としながらも目の前で繰り広げられる光景に、
水中では日常化してしまい、撮影することに集中しがちで忘れかけていた野生動物と向き合うという
新鮮な感動がよみがえってきた。
(僕が行ったのは5段階中一番ハードな場所。老若男女レベルに合わせてマウンテンゴリラにあうことが出来ます)

そして滞在を通じて、自分自身が生きていくスタンスや自然の一部としての人間の存在など、根源的な部分で
リアルに考えさせられることが多くあったこと、なによりこの国の復興、発展をより良い形で進めていこうとする、
真摯で知性あふれた人々の情熱と努力に触れる事が出来たことは大きな収穫だ。

最初に思い描いていた印象を、良い意味で見事なまでに裏切ってくれたルワンダ。
未曾有の惨劇を乗り越えてきたにもかかわらず、適度な!?緩さで迎えてくれる彼らは忘れがたい。
これからもこの国の発展と平和に映像や言葉という手段で少しでも関わって行きたいと思う。

新しい出会いは不意を突いてやってくる。人生は、これだから楽しい。

※今回はSさんのお声かけとO氏の見事なまでのヒューマンスキルで、素晴らしい出会いと経験を
させていただきました。本当にありがとうございます。
普段から様々な国や環境にかかわりを持つチャンスを与えていただける企業や政府関連の方々には
感謝するばかりです。
少しでも意図する目的に寄与できるならば幸いです。皆様これからもよろしくお願いいたします。


写真家 クステツヤの公式HPは http://tetsuya-kusu.com/
  1. 2008/06/29(日) 22:20:16|
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Photographer 楠哲也
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タイの小島に6年住んだのちフォトグラファーに転身。タイで培ったダイビングの技術を生かし、帰国後は週刊誌などで水中をテーマにした写真を次々に発表、広告や雑誌の撮影で年間の半分近くを海外取材に費やす。 現在は水陸のスチール撮影にとどまらずタイの国営放送でムービーカメラマンも担当している。
オフィシャルホームページは
tetsuya-kusu.com

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